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心疾患・脳梗塞・糖尿病・肺炎・早産も!?「歯周病」が引き金になる病気
こんにちは。
牛込柳町駅より徒歩3分の「牛込柳町歯科」です。
歯周病は、自覚症状が少ないやっかいな病気です。
本人が気がつかないうちに進行し、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
さらに怖いのは、お口の病気としてだけでなく、心疾患や脳梗塞などの全身疾患とも深い関わりがあることです。
今回は歯周病と全身疾患の怖い関係性について紹介します。
歯周病のもととなるのは「歯周病菌」と呼ばれる細菌の集合体です。
一種類の細菌だけでなく、数百種類にも及ぶ細菌が歯ぐきに炎症を起こします。
この歯周病菌がお口の中の血管を通じて全身に入り込んだり「サイトカイン」という炎症物質を作り出すことで全身の健康に悪影響を及ぼします。。
歯周病は以下のような病気と関わりがあります。
●心疾患
歯周病菌が血管を通じて心臓へ入り込むと、アテローム(脂肪からなるドロドロした成分)をつくり出します。
このアテロームが血管に付着することで血液の通りが悪くなり、心疾患を引き起こす場合があります。
●心脳梗塞
歯周病菌が血管を通じて全身へ巡り、脳血管の壁にアテロームをつくります。
その結果、脳の血管が詰まり、脳梗塞を引き起こす場合があります。
●糖尿病
重度の歯周病になると、血中の「サイトカイン」という炎症物質が増加します。
その結果、インスリンが作用しにくくなり、糖尿病を悪化させます。
●気管支炎・肺炎
歯周病菌が気管支や肺の中に入り込み、炎症を起こす可能性があります。
●早産
歯周病が進行して炎症が強くなると「プロスタグランジン」という物質が増えることがわかっています。
このプロスタグランジンは陣痛促進剤に使われるものです。
歯周病が原因で自ら出産を早めてしまう可能性があります。
このように、歯周病はお口の中の病気にとどまらず、全身疾患にも深く関わりがあります。
大切なのは、歯周病を未然に防ぐこと。そして、生活習慣を見直すことも大切です。
歯医者での定期的な予防ケアと自宅でのホームケアで、歯周病にならないお口の環境をつくりましょう。
歯周病は口の中だけでなく、全身の健康に悪影響を及ぼす恐ろしい疾患です。
今回ご紹介した疾患以外にも、歯周病と関連性が疑われる病気は数多くあります。
しかし、毎日の丁寧なブラッシングと定期的な予防ケアを行えば、少なくとも歯周病が原因となって全身の健康を悪化させるリスクは最小限に抑えることが可能です。
牛込柳町歯科では、全身の健康状態やお口の状態を見極めた予防ケアを行なっています。
全身の健康はお口の健康から。当院でお口の健康活動をはじめてみませんか。
